【10作品】まず読むべき辻村深月さんのおすすめ小説と順番

今回ご紹介させていただくのは女性作家・辻村深月(つじむらみづき)さんのおすすめ作品と読む順番です。

なぜシリーズものでもないのに読む順番が必要かというと、作品同士でリンクしている部分があったりするからです。

一つの作品を読んでいて、「ああ!これはあの作品の!!」といった楽しみ方ができるのです。

 

さらに辻村深月さんの作品は、主に若者たちの青春だったり、思春期な少年少女たちの独特の感情リアルに捉え、優しく、時に苦しく表現しているものが多いです。

殺人が起きる一見残酷なミステリーだとしても、最後には読んでよかったなあ( ´▽`)なんて思えちゃうのが辻村さんの魅力です。文章もかなり読みやすく、スッと物語の世界へ入り込めるのも素晴らしいところですね。

今回はそんな数ある辻村さんの作品の中で、「とにかくまず読んでほしいおすすめ小説」を10作品に厳選しました!

ぜひ順番に読んでみてください。

どうぞ、参考にしていただければ幸いです(=゚ω゚)ノ

【辻村深月】エッセイ『図書室で暮らしたい』を読むともっと辻村さんが好きになる

2016.11.23

1.『スロウハイツの神様』

 

私が辻村深月さんの作品でいちばん好きな作品。

そして「まだ辻村深月さんの作品を一度も読んだことがない」、という方はこの作品から読むことをおすすめします。

脚本家である赤羽環を中心に、映画や漫画などの個性的なクリエイターの卵たちが暮らす「スロウハイツ」というアパートでの物語です。

上巻では伏線や謎が大量に散りばめられており、それを下巻でガバッと気持ち良く回収していきます。なので上巻だけだと退屈に感じてしまうかもしれませんが、それはこの作品の味であり楽しみ方なのです。

当然ですが、上巻だけ読んで判断してしまうのはいけませんよ。

なんというか、めっちゃいいお話です。この物語の結末をぜひとも味わっていただきたい。個性的なキャラクターたちが織りなす心温まる青春ストーリーです。

辻村深月『スロウハイツの神様』は何度読んでも最高に大好きだという話

2016.10.22

そして、『スロウハイツの神様』を読んだらすぐに『V.T.R』を読むのです。

『V.T.R』は『スロウハイツの神様』に登場する作家チヨダ・コーキのデビュー作。必ず読んでみたくなることでしょう。

ある快晴の日。人気作家チヨダ・コーキの小説のせいで、人が死んだ。猟奇的なファンによる、小説を模倣した大量殺人。この事件を境に筆を折ったチヨダ・コーキだったが、ある新聞記事をきっかけに見事復活を遂げる。

2.『凍りのくじら』

 

一般的にはこの『凍りのくじら』を最初に読んだ方がいいと言われているみたいですね。

しかしこの作品は「辻村さんの作品を好きな人が読んだらとても楽しめる」という感じがしてならないのです。

特に序盤はなかなか作品に入り込みにくいです。(もちろん最後まで読めば最高に面白いのですが)

なのでこれが初めての辻村作品で、序盤の方で「ああ、辻村さんの作品てこんな感じなのか。合わないなあ」なんて思われてしまってはたまりません。

個人的にはまず『スロウハイツの神様』を読んで、辻村深月さんを大好きになってから読んでいただきたいです。

藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う一人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。

3.『冷たい校舎の時は止まる』

 

とある雪の日、いつものように登校したはずの高校生8人は、不思議な空間と化した校舎に閉じ込められてしまう。

そして思い浮かぶは2ヶ月前に自殺した同級生のこと。けれど何故かその人物の顔も名前も思い出せない。

青春モノでありながら、ホラーやミステリー要素が相まって最後まで一気読みさせられてしまう作品です。

自殺したのは誰だ。辻村深月『冷たい校舎の時は止まる』もやっぱり好き!感想あらすじ

2016.11.02

雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。凍りつく校舎の中、2ヵ月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。

4.『子どもたちは夜と遊ぶ』

 

iとθによって行われる悲劇の殺人ゲーム。うーん怖い。けどめっちゃ面白い。

上下巻合わせて1000ページ越えですが、読みやすい文章、物語への引き込み方が非常にうまく一気に読めてしまいます。むしろ読み応えたっぷりでありがたいほどです。

上巻の時点ですでに面白いのに、下巻はそれまでの謎や伏線をバンバン回収していくのだから更に面白い!

気になりすぎるストーリー展開、細かな人間描写。連続殺人というスリルのある展開ですが、心にしみるような深く考えさせられる小説でもあります。

大学受験間近の高校三年生が行方不明になった。家出か事件か。世間が騒ぐ中、木村浅葱だけはその真相を知っていた。「『i』はとてもうまくやった。

5.『ぼくのメジャースプーン』

 

学校で起きたとある残酷な事件によって、幼なじみのふみちゃんが酷く傷つけられた。『ぼく』は持ち前の’’特殊な能力’’を使って犯人への復讐を試みる。。

この『ぼく』がもっている「条件ゲーム提示能力」の設定が非常に面白く、この作品の鍵になっています。

人間描写、伏線回収やラストの展開も素晴らしいです。泣きそうになりました(/ _ ; )

能力ファンタジーもの?と思いがちですが、実に深く考えさせられる真面目な純愛物語です。

ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった――。ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。

6.『名前探しの放課後』

 

これも順番が非常に大事で、上に紹介した『凍りのくじら』『子どもたちは夜と遊ぶ』『ぼくのメジャースプーン』を読んでおくととても楽しめます。

この作品を最初に読んでしまうと間違いなくショックを受けるので注意しましょう。

3ヶ月前にタイムスリップした高校生が、3ヶ月後の未来に起こるクラスメイトの自殺を止められるのか?という青春物語です。

相変わらず、上巻に比べて下巻のスピード感が凄まじくて一気読みしてしまいます。

依田いつかが最初に感じた違和感は撤去されたはずの看板だった。「俺、もしかして過去に戻された?」動揺する中で浮かぶ一つの記憶。いつかは高校のクラスメートの坂崎あすなに相談を持ちかける。

7.『ロードムービー』

 

三番目にご紹介した『冷たい校舎の時は止まる』を読んだら絶対読みたい短編集。

というのも今作は、『冷たい校舎の時は止まる』のキャラクターたちのサイドストーリーを描いたスピンオフ的作品だからです。

『冷たい校舎の時は止まる』を読んでいるといないとでは感情移入の仕方が全然違うので、ぜひ冷たい校舎を読んでおきましょう。

運動神経抜群で学校の人気者のトシと気弱で友達の少ないワタル。小学五年生の彼らはある日、家出を決意する。きっかけは新学期。組替えで親しくなった二人がクラスから孤立し始めたことだった。

8.『光の待つ場所』

 

これがまた最高なんですよ。

これまで紹介した辻村作品を読んでいる人にとってはたまらない短編集となっています。

詳しくは言えませんけど、上にご紹介させていただいた作品を読んだならぜひこちらも読んでみてください。

大学の課題。抜きん出た作品として紹介されるのは、自分の絵だと確信していた。なのに…。清水あやめは、田辺颯也が製作した三分間のフィルムに、生まれて初めて圧倒的な敗北感を味わう。「私は何になりたいのだろう。

9.『ハケンアニメ!』

 

お仕事小説、というと硬い感じがしますが、こんなに面白いお仕事小説は滅多にありません!

アニメ業界で働く人々をそれぞれ3人の違った視点で描いた中編集。

アニメ業界での仕事事情、アニメ一本作ることの大変さ、苦しさ、楽しさがヒシヒシ伝わってきます。また、アニメに関係なく、働くということの楽しさ、大切さも伝わってきてなんだか元気がもらえるんです。

全ての働く人に読んでほしい、そんな作品です( ´ ▽ ` )ノ

伝説の天才アニメ監督王子千晴が、9年ぶりに挑む『運命戦線リデルライト』。プロデューサー有科香屋子が渾身の願いを込めて口説いた作品だ。同じクールには、期待の新人監督・斎藤瞳と人気プロデューサー行城理が組む『サウンドバック 奏の石』もオンエアされる。

10.『オーダーメイド殺人クラブ

 

厨二病真っ只中の中学二年生の少女を描いた、心苦しい青春。

あらゆることに絶望してしまった少女が、クラスの男子に自分の殺害をオーダーメイドすることから始まる物語。

思春期に巻き上がる独特の感情を生々しく描いており、そういった意味でも心が苦しくなります。

誰もが通る思春期。この気持ちわかるな〜って思いながらも、ああ自分は大人になってしまったなあ、と寂しさを覚え、あの頃に戻りたくなっちゃういい小説です。

他作品との重要なリンクはないので単体で読んでも楽しめますが、よく読むと「あっ!」と思えるリンクがあります。

クラスで上位の「リア充」女子グループに属する中学二年生の小林アン。死や猟奇的なものに惹かれる心を隠し、些細なことで激変する友達との関係に悩んでいる。

最後に

というわけで今回は、辻村深月さんのおすすめ小説と順番をご紹介させていただきました。

もうホントに、『スロウハイツの神様』を気に入っていただけたら他の作品も続けて一気読みしちゃってください。

私も本当に大好きな作家さんなので、ぜひ読んでみていただけたら嬉しいです。

それでは良い読書ライフを!(=゚ω゚)ノ

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4 件のコメント

  • いつも楽しい作品の紹介をありがとうございます。すごい!丁度今日『子どもたちは夜と遊ぶ』を読んだところでした。私は『スロウハイツ〜』が大大大好きです!『デスノート』の小畑健さんが『スロウハイツ〜』のイラストを書いた事があるのをご存知ですか?素敵ですよ。

    • りかさん!こちらこそ読んでいただき本当にありがとうございます(/ _ ; )

      すごい偶然ですね!!しかも私もスロウハイツが辻村さんの作品で一番好きなんですよ!本当に良い作品ですよね( ´ ▽ ` )ノ
      小畑健さんのスロウハイツのイラスト見たことあります!すごい良かったですし、嬉しかったです。。。

  • 辻村さん、大好きな作家さんの1人です。
    この作品同士のリンクが楽しくて、ついついどんどん読んでしまいました。
    どの作品も大好きですけど「名前探しの放課後」かなぁ~。
    今さらながらのコメント失礼しました。

    • hitomiさん!
      私も辻村さん大好きなんですよ〜(*´ω`)
      ホント作品同士のリンクは最高ですよね。他の作品を読めば読むほどどんどん好きになります。
      「名前探しの放課後」も大好きです!正直どれも面白くて5作品に絞れないですよね・・。
      第二弾書いてみようかなあ。。
      とんでもないです!コメントとても嬉しいです!本当にありがとうございます((●>ω<)

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    anpo39

    年間300冊くらい読書する人です。主に小説全般、特にミステリー小説が大大大好きです。休日は引きこもって本ばっかり読んでいるので、人との交流があまりありません。仲良くしていただけたら嬉しいです(*≧д≦)