【15作品】超おすすめの「短編集」まとめ⑤【小説】

恒例の「おすすめ短編集」のまとめ第五弾です。

ここでは実際に読んで「面白い!」と思った短編集ばかりをご紹介させていただいてます。

いつもながら好みが偏っているため、ミステリーやホラーが多めですがご了承ください(〃>З<)

どうぞご参考にしていただければ幸いです。

 

【15作品】超おすすめの「短編集」まとめ①【小説】

2015.05.19

【15作品】超おすすめの「短編集」まとめ②【小説】

2015.10.06

【15作品】超おすすめの「短編集」まとめ③【小説】

2016.05.28

【15作品】超おすすめの「短編集」まとめ④【小説】

2016.08.10

1.『煙の殺意』

 

泡坂妻夫(あわさかつまお)さんの面白すぎるミステリ短編集。

収録されている8編全てが良作という贅沢さに加え、泡坂さんらしい独特の作風とユーモアさが楽しいです。

泡坂妻夫さんの作品をまだ読んだことがない!という方の最初の一冊にもおすすめ。ハマっちゃうのです。そして他の泡坂作品も読み漁っちゃうのです。

奇術の天才。泡坂妻夫さんのおすすめミステリー小説5選

2017.01.21

愛すべき傑作「紳士の園」や、殺人現場に赴いた風変わりな捜査官が織り成す推理の妙「煙の殺意」など八編を収録。興趣の尽きないストーリーと騙される快感が堪えられない名作品集。

2.『亜愛一郎の狼狽』

 

続いても泡坂妻夫さんの作品。

青年カメラマン亜愛一郎(あ あいいちろう)を探偵役とした8編からなる短編集です。

見事な伏線にまさかのトリックで楽しませてくれるのはもちろん、何より亜愛一郎のキャラクターがとても魅力的。読んだら亜愛一郎ファンになります。

このほか『亜愛一郎の転倒 (創元推理文庫)』『亜愛一郎の逃亡 (創元推理文庫)』と合わせて全3部作となっておりますので、ぜひとも続けてご覧ください(´ω`●)

ユニークなキャラクターの探偵、亜愛一郎とともにその飄々とした姿を現わした著者の、会心の笑みが聞こえてきそうな、秀作揃いの作品集。

3.『作家小説』

 

作家アリスシリーズなどでお馴染み、有栖川有栖(ありすがわ ありす)さんによる「作家」をテーマとした奇妙な短編集。

ミステリーではないのですが、なんともブラックな世界観を醸し出しておりゾクゾクしっぱなし。有栖川さんはこういうタイプの作品も面白いんですねえ。

じゃあ「ホラーなのか」と言うと、別にホラーでもない。SFっぽくても、SFでもない。でも面白い。そんな不思議な世界観の作品です。

いわゆる〈奇妙な味〉系に近いですね。筒井康隆さんや星新一さんの作品が好きな私にはたまらないのです。

デビューして二年あまりたつが、いまひとつぱっとしないミステリ作家・益子紳二は、ある出版社の編集長に銀座で接待を受ける。そこで、大ベストセラー作家への野望に火をつけられた益子は、そのまま会社へ連れていかれた。その地下室で彼が見たのは…(「書く機械」)。

4.『死と砂時計』

 

第16回本格ミステリ大賞受賞作。

〈ジャリーミスタン終末監獄〉という世界各国から集められた死刑囚を収容する監獄を舞台にした、6編からなる連作短編ミステリ。

もう設定だけでも面白いですが、起こる事件も内容もさらに面白い。

「数時間後に死刑になる二人をなぜわざわざ殺す必要があったのか?」、という謎や、「男性が絶対に入れない女囚居住区でどうやって妊娠したのか?」など、監獄という特別な環境ならではの事件が魅力的。

そして、あの強烈な後味です。たまりません。

鳥飼否宇さんの最初の一冊にもどうぞ。

第16回本格ミステリ大賞受賞『死と砂時計』-終末監獄で起きる奇妙な事件と「あの結末」を

2017.05.12

『メフィスト賞』第三回受賞作。大笑いか激怒かっ!?決して読む者の妥協を許さぬ超絶アホバカ・ミステリの決定版、遂に登場!

5.『アイネクライネナハトムジーク』

 

伊坂幸太郎さんによる恋愛短編集。

収められている6編のお話がバラバラなようで少し繋がっている、という伊坂さんのお得意のパターンのやつです。

テーマは「出会い」と「繋がり」であり、とにかく優しい物語。数ある伊坂作品の中でもかなり心が温まる作品です。それでいて、いつもの面白さは変わらず。

殺人は起きないし、死神や強盗団、殺し屋なんて特殊な人物も登場しない。

普通の人たちの、普通の日常の中で起きる、小さな奇跡を描いているのです。

『アイネクライネナハトムジーク』は伊坂さん好きなら絶対読むべき連作短編集でした

2017.08.20

妻に出て行かれたサラリーマン、声しか知らない相手に恋する美容師、元いじめっ子と再会してしまったOL…。人生は、いつも楽しいことばかりじゃない。でも、運転免許センターで、リビングで、駐輪場で、奇跡は起こる。

6.『よもつひらさか』

 

時鐘館の殺人 (中公文庫)』と並ぶ、今邑彩さんの最高傑作の一つ。

12編からなるホラー短編集であり、霊的なものから人間の怖さを描いたものまで幅広く収められています。

とにかく今邑彩さんの「巧さ」と「魅力」が存分に詰め込まれた宝石箱のような作品。面白すぎるのもいい加減にしてほしいです。

まだ今村さんの作品を読んだことがない方もぜひ。ハマっちゃいましょう、今村ワールドに。

傑作ホラー短編『よもつひらさか』-今邑彩さんの「最高傑作候補」をご紹介しましょうか

2017.07.26

【今邑彩】『ルームメイト』以外のおすすめミステリー小説7選

2015.08.16

一人でこの坂を歩いていると、死者に会うことがあるという不気味な言い伝えを描く表題作ほか、戦慄と恐怖の異世界を繊細に紡ぎ出す全12篇のホラー短編集。

7.『時鐘館の殺人』

 

というわけで『時鐘館の殺人』です。『よもつひらさか』がホラー短編の傑作、こちらがミステリ短編の傑作でしょう。

『黒白の反転』のひっくり返し具合、表題作『時鐘館の殺人』の構成と展開も最高ですわ。

他にも『隣の殺人』や『恋人よ』などサスペンス溢れる名作がズラリ。このゾッ!とする感じね。

『時鐘館の殺人』-ミステリ短篇の名作が揃った今邑彩さんの最高傑作候補です

2017.08.03

作家、評論家をはじめミステリーマニアの集まる下宿屋・時鐘館。編集者の催促を前に「原稿は一枚も書けていない。勝手ながら『消失』する」との手紙を残し、締め切り直前の老推理作家が姿を消した。

8.『獏鸚』

 

日本SFの始祖の一人と呼ばれる海野十三さんの傑作ミステリ短編集。

名探偵・帆村荘六が挑む奇怪な事件が10編も収録されています。海野さんといえばコレコレ!という短編ばかり。帆村荘六シリーズの面白さ全部入りです。

古き良き探偵小説の味わいを楽しみつつ、ぜひこの奇想天外っぷりを堪能しましょう。

【帆村荘六シリーズ】海野十三『蠅男』は奇想天外が楽しい傑作短編集!

2016.10.03

科学知識を駆使した奇想天外なミステリを描き、日本SFの先駆者と称される海野十三。鬼才が生み出した名探偵・帆村荘六が活躍する推理譚から、精選した傑作を贈る。

9.『小さな異邦人』

 

連城三紀彦さんの名作短編集。

連城さんといえば『戻り川心中』や『夜よ鼠たちのために』『顔のない肖像画』などなど、面白い短編集をあげたらキリがありません。

そしてこの『小さな異邦人』も安定の面白さ。

家に子供全員が揃っているのに「子供の命は預かった」という脅迫電話がかかってくる表題作は特に見ものです。

誰が誘拐された?連城三紀彦さんの名作短編集『小さな異邦人』が文庫化

2016.08.14

高校二年生から三歳児まで、八人の子供と母親からなる家族の元へかかってきた一本の脅迫電話。「子供の命は俺が預かっている。三千万円を用意しろ」。

10.『暗い越流』

 

クール・キャンデー (祥伝社文庫)』や「葉村晶シリーズ」などで有名な若竹七海(わかたけななみ)さんの短編集。

面白いのはもちろんのこと、ブラックな後味と「そうきたか!」と思わせてくれるオチが嬉しい。

「葉村晶シリーズ」のお話もありますが、シリーズを読んでいなくても問題なく楽しめるようになっております。

絶妙にキレのある短編ばかりで、初めて読んだとき改めて若竹七海さんの面白さを実感しました。若竹さんの作品の中でも特に好きなんですよねえ。。

【不運な女探偵】若竹七海「葉村晶シリーズ」の順番やあらすじ

2016.11.19

先の読めない展開と思いがけない結末―短編ミステリの精華を味わえる全五編を収録。

11.『THE 密室』

 

飛鳥 高(あすか たかし)さん
鮎川 哲也(あゆかわ てつや)さん
泡坂 妻夫(あわさか つまお)さん
折原 一(おりはらいち)さん
陳 舜臣(ちん しゅんしん)さん
山村 正夫(やまむら まさお)さん
山村 美紗(やまむら みさ)さん

という豪華作家さん7人の「密室ミステリー」が収められたアンソロジー。

この一冊でタイプの違う密室が7つも味わえるという贅沢な作品です。密室好きなら読まずにはいられないのです。

短編ながら一遍一遍の濃密なストーリーとトリックに唸らされます。あなたの知らない密室がきっとこの中に。

密室だらけ!『THE 密室』は密室好きにはたまらないアンソロジーでした

2016.10.19

雪の日、女子医大の女生徒が教授宅を訪れると、雑誌の編集長と居合わせた。そこでは教授が背中を刺されて死んでいた。雪がつもる庭に残されていたのは二人の靴跡だけ。論理的には密室犯罪であることが明白だが。

12.『満願』

 

言うまでもありません。米澤穂信さんの大傑作ですね。

①2015年版「このミステリーがすごい! 」第1位

②2014「週刊文春ミステリーベスト10」 第1位

③2015年版「ミステリーが読みたい! 」 第1位

という3冠に輝いた、紛れもなく面白い作品です。読みましょう。

ただ全体的に後味はよくありませんので、読後感の良い物語を求める方には不向きです。

そのぶん苦い後味がお好きな方には最高の一冊となるでしょう。私は、大好物中の大好物です( ゚∀゚)

米澤穂信『満願』が文庫化!三冠を達成したミステリ傑作短篇集が今ここに。

2017.07.31

鮮やかな幕切れに真の動機が浮上する表題作をはじめ、恋人との復縁を望む主人公が訪れる「死人宿」、美しき中学生姉妹による官能と戦慄の「柘榴」、ビジネスマンが最悪の状況に直面する息詰まる傑作「万灯」他、全六篇を収録。

13.『シャーロック・ホームズたちの冒険』

 

「あの歴史上の有名人が名探偵だったら」 というミステリを収めた短編集。

その人物はシャーロック・ホームズを始め、アドルフ・ヒトラーや小泉八雲、アルセーヌ・ルパンなどなど。

この設定だけでもう面白いんですよ。あの有名な歴史上の出来事の裏に実はこんなことがあったのか!っていうのも楽しめます。

しかもどこかオカルト的なんですよね。非現実的なものが登場したりするんです。それがまた良いアクセントになっていて。

ただし、普通のミステリとして期待すると間違いなく評価は分かれますね。だってブッ飛んでいますもん。私は大好きですけど。

あの人が名探偵?!田中啓文『シャーロックホームズたちの冒険』が文庫化したよ

2016.10.28

異才が虚実を織り交ぜ纏めあげた、奇想天外な本格ミステリ短編集。

14.『異形家の食卓』

 

「食」にまつわるグロテスクなお話が11編。

もはや感動してしまうほどに、グロテスク。巧妙な、グロテスク。突き抜けた、グロテスク。

めっちゃ面白いんだけど気持ち悪い。気持ち悪いけどめっちゃ面白い。だから読んじゃう。短篇だからサクサク読めるのに後味はしっかり。

ただグロいだけでなく物語がちゃんと面白いっていうのが良いですよね。「グロテスク」「奇妙」「ホラー」とかそういう物語がお好きな方はぜひ。クセになります。

国際会議のため来日した、ゾエザル王国の外務大臣・ジュサツ。独裁国家に対する強い風当たりにもめげず、常に笑顔をたやさない彼を癒す、おぞましいストレス解消法。つぶれかけたフレンチ・レストランを救った、魅惑の食材の正体。

15.『五つの時計』

 

本格ミステリ『リラ荘殺人事件 (角川文庫)』やアリバイトリックの傑作『黒いトランク (創元推理文庫)』などでお馴染み、鮎川哲也(あゆかわてつや)さんによる傑作短編集です。

鮎川さんらしいアリバイトリックものが収められているのですが、見事にどれも傑作。そりゃあタイトルに「短編傑作集」とありますからね。面白いわけです。

鮎川哲也さん入門として最初の一冊にもおすすめ。とにかく読みやすいので。

まさに古き良き本格推理物。アリバイトリックものってなんか苦手だなあ、という方も一度読んでみて。

まずはこれから!鮎川哲也さんのおすすめミステリー小説5選

2016.10.14

乱歩編輯の第一号に掲載された「五つの時計」を始め、三箇月連続作「白い密室」「早春に死す」「愛に朽ちなん」、花森安治氏が解答を寄せた名高い犯人当て小説「薔薇荘殺人事件」など、巨星乱歩が手ずからルーブリックを附した全短編十編を収録。

まだまだあるよ!

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第1弾:【15作品】超おすすめの「短編集」まとめ①【小説】

第2弾:【15作品】超おすすめの「短編集」まとめ②【小説】

第3弾:【15作品】超おすすめの「短編集」まとめ③【小説】

第4弾:【15作品】超おすすめの「短編集」まとめ④【小説】

ご参考にしていただければ幸いです!(* >ω<)=3

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4 件のコメント

  • 泡坂妻夫、連城三紀彦、鮎川哲也で面白くないものに出会った記憶がありません。
    泡坂妻夫は狼狽の「ホロボの神」で時代を使ったトリックに魂消ました。
    連城三紀彦はだいたいいつも反転なのですが、宵待草夜情の「花虐の賦」では度肝抜かれました。
    鮎川哲也は叙述ものをほぼ読んだ事の無い時に「達也が嗤う」を読んで死にかけました。
    寿命が縮まる面白さ!

    • おっしゃる通りでございます。面白くない作品を探す方が困難というものですね(´∀`*)
      「ホロボの神」は凄いですよね笑。わたしも狼狽の中で一番印象に残っている短編です。あれはもう、泡坂さんでしか無理だあ。
      うわー懐かしー!!そういえば宵待草夜情はしばらく読んでいませんでしたねえ。また読みたくなってきました。。
      達也が嗤う、はね、もうね、傑作ですよね。わたしも初めて読んだ時、白目むきましたよ。

  • 初めてコメントします!
    いつも楽しく読ませていただいていますが、紹介されている本があれもこれも面白そうで、
    積ん読がねずみ算式に…。
    もういっそ、閲覧自主規制しようかと思いつつ、やっぱり覗いてしまっています(≧∇≦)
    最近は短編集では『満願』や、『死と砂時計』が面白かったですが、私的に衝撃だったのは『夜の床屋』です!
    最初は何だ、日常の謎的な…?と思っていましたが、たどり着いた先に鳥肌でした!!
    小説って、こんなことできるんだ!!と驚いた覚えがあります(>_<)
    思いもしない方向へどんどん連れ去られていく…
    これだから、本(特にミステリ)はやめられない!
    だから、こちらのブログも見逃せない!!
    あー、読書スピード三倍にならないかな…と願う日々です(笑)

    • アッチョンブリケさんはじめまして!
      いつも読んでいただけてるとのことで、本当にありがとうございます(*´∀`*)
      積読が増えるのも大変ですが、ぜひ、覗いてやってください。笑
      『満願』『死と砂時計』はどちらもほんとに面白いですよねー。もともと米澤穂信さんの作品は好きだったのですが、『満願』を読んだ時はあまりの上質さに驚きました。
      『夜の床屋』!!わかりますー!!あのまさかの展開、というか繋がりにはゾワッとしました。あれ、凄いですよね。
      いやー私ももっと読書スピード上がらないかと頑張っております。笑
      でも、一つの作品をじっくり楽しむの読書の楽しみだったり……とか思ったりもして。難しいですよね。笑( ´∀`)

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    anpo39

    年間300冊くらい読書する人です。主に小説全般、特にミステリー小説が大大大好きです。休日は引きこもって本ばっかり読んでいるので、人との交流があまりありません。仲良くしていただけたら嬉しいです(*≧д≦)