道尾秀介『staph-スタフ』-予測不能のラストに待ち受ける衝撃と切なさとは

道尾秀介『staph スタフ』はオススメ?あらすじ感想などをご紹介です!

 

これまた楽しみにしていた道尾秀介さんの『staph(スタフ)』が先日発売されました(*>∀<)ノ

 

道尾さんの作品といえばそう!

名作ミステリ『向日葵の咲かない夏』ですね。

その他にも
『カラスの親指』
『ラットマン』
『龍神の雨』
『シャドウ』
『片眼の猿』

などなど私の好きな作品ばかり。

よくよく考えてみると、今まで道尾さんの作品を読んで「面白くないなあ」と思ったことがありません。

私の中で抜群の安定感を誇る作家さんです。

というわけで今回の新刊『staph』。

やっぱり抜群に面白かったのでご紹介させてください(>ω<*)

 

『staph』あらすじ

 

中古ワゴン車を移動デリバリ仕様に改造し、週に三日だけ駐車場をかりてランチを販売している夏都(なつ)。

彼女が今作の主人公であり、物語は夏都の視点で語られていきます。

 

本当は夫と一緒に移動デリをするはずだったのに、営業を開始する直前に離婚することになってしまった夏都。

車の改造費用や多額の設備費用をまさか自分一人で払っていくことになるとは思ってもいなかった。

さらに、一緒に暮らしている夏都の姉の息子・智弥ともなかなか上手くいっていない。

 

そんなある日、夏都がいつものように営業を始めようとすると「保健所から来た」という男が現れる。

店の衛生面をチェックしに来たとの事だ。

言われるがままに男をワゴンに乗せる夏都だが、なんと男に脅されそのまま連れ去られてしまう。

連れてこられたのは、普通のマンションの普通の一室。

その部屋には個性的な面々と、その中でも特に目立つ存在、有名中学生アイドル「カグヤ」がいた。

そしてカグヤは夏都を見るなり言い放つ。

 

 

「メールを消去してください」

 

 

さて、まず何が一番言いたいのかといいますと、

『向日葵の咲かない夏』

『カラスの親指』
『ラットマン』
『龍神の雨』
『シャドウ』
『片眼の猿』

などなどを読んで、「道尾さんの作品って面白いなあ」と感じたことがあるならぜひ読んでみてください。

間違いないです。

好きな作家さんの新作って読んでみたいけど「今回は面白いのかな?」って不安があるじゃないですか。

ご安心ください。

今作『staph』も安心安定の面白さです(*>艸<)

 

驚きと切なさが入り混じるラストに涙

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今作は終章を含め全6章からなる物語です。

まず1章では主人公・夏都の生活環境、人間関係を中心に語られていきます。

そして第2章から物語は大きく動き始めます。

そう、移動デリで営業していた夏都が連れ去られるのです

ここからはほぼノンストップ。

最終章までページをめくる手が止まらないほど引き込まれるストーリーが展開されていきます。

 

そして最終章。

物語は終章を迎えるのですが、ここで「これぞ道尾秀介!」と言わんばかりの衝撃的展開が待ち受けています。

普通のどんでん返しとはまた違う、

この物語はこういうことだったのか

という衝撃。

この練りに練られた巧みなストーリーには唸らざるをえません。

そしてその衝撃と共に襲ってきたのは涙腺への強い刺激。

胸の奥が締め付けられる予想外の展開に、完全に不意打ちを喰らってしまいました。

ただのミステリー小説なんてとんでもない。これは心に強く残る小説です。

 

道尾さんの作品を読んだことがない方にもオススメしたい

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道尾さんの作品というと『向日葵の咲かない夏』が有名すぎるため、

向日葵しか読んでいない方は「道尾さんの作品ってあんな感じなんだなあ」と思ってしまうかもしれません。

確かに『向日葵の咲かない夏』はファンタジー色が強く、とてもクセのある作品ですので好みが分かれるのもうなずけます。

しかし今作『staph』は向日葵のような強いクセはありません。

「読んでよかった」という読後感が残る、本当に純粋に、誰でも楽しめるような、シンプルに面白い作品です。

道尾秀介さん作品全般が好きな方はぜひ安心して読んでみてください。

そして、道尾さんの作品を読んだことがない方、『向日葵の咲かない夏』以外の作品を読んだことがない方にもぜひ一度読んでみていただきたい作品です。

 

 

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