夏だし、岩井志麻子さんのおすすめホラー小説5選をご紹介するよ

岩井志麻子さんの作品といえば『ぼっけえ、きょうてえ』、という方も多いでしょう。

第6回日本ホラー小説大賞を受賞した、国内ホラー小説の中でも特に人気の高い作品です。

 

だがしかし!!

だがしかし(1) (少年サンデーコミックス)

岩井志麻子さんの作品は『ぼっけえ、きょうてえ』だけじゃあないんですよ、というわけです。

なので今回は『ぼっけえ、きょうてえ』以外のおすすめ作品を5つ選びました。

夏とか関係なしに十分に楽しめるので、この機会にぜひ読んでいただければと思います(´∀`*)

 

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1.『岡山女』

 

『ぼっけえ、きょうてえ』と並ぶ名作でしょう。こちらももっと読まれては良いのでは。

日本刀で切り付けられ左目失ったタミエは、その代わりに見えざるものが見えてしまうようになる。そんなタミエを中心とした連作短編集です。

『ぼっけえ、きょうてえ』ほどの「怖さ」はありません。実にサクッと読めます。それでいて人間ドラマあり、サスペンスあり、怪奇幻想小説としてとても楽しめる物語なのです。

ストーリーもそうですが、とにかくこの独特な岡山の雰囲気を味わってほしい。これだけでご飯3杯いけます(嘘です)。

相変わらずの岩井志麻子ワールド全開でありながら、『ぼっけえ、きょうてえ』とタイプが違うのでぜひ両方読んでみてくださいな。

岡山女 (角川ホラー文庫)

左目が疼く――。また、どこかで死霊が騒いどるんか。妾として囲われていた男に日本刀で切り付けられ、左目と美しい容貌を失ったタミエ。代償に手に入れたのは、暗い眼窩に映る禍々しい死者の影だった。

2.『夜啼きの森』

 

岡山で実際に起きた「津山三十人殺し」。

犯人である彼が〈なぜ犯行に至ったのか〉、その舞台裏を描いた小説です。

事件そのものの描写はあまりなく、あくまで事件が起こるまでの人間関係がメイン。だからこそ、下手なホラー小説よりよっぽど怖い。

数多くの狂気が積み重なっていく過程が本当に気持ち悪いです。

閉塞的な集落とその村人の描き方は「さすが岩井さん!」という感じでドロドロパラダイスですわ。空気が重すぎるよ。

夜啼きの森 (角川ホラー文庫)

暗黒の森の中で銃声とともにこだまするうめき声。「来た。鬼が来たんじゃ」。昭和十三年、岡山県北部で起こった伝説の「三十三人殺傷事件」。おとなしく、「利発でええ子」だったはずの辰男は、なぜ前代未聞の凶行へと至ったのか。

3.『現代百物語 嘘実』

 

幽霊より生きてる人間の方が怖いよね、というタイプのお話が多く詰まった怪談集。

タイトルに『嘘実』とあるように、人間のつく「嘘」をテーマとしています。

短いお話ばかりなのでサクッと読めるのですが、これだけの量が集まると「嘘というものはこれほど恐ろしいものなのか」と思わされてしまうのです。

この現代百物語シリーズは他にも多くあるのですが、私的にはシリーズ第二弾の本作が一番好み。

現代百物語 嘘実 (角川ホラー文庫)

人が嘘をつく背景には、どんな心の闇があるのか。著者の身の回りに実在する話を元に、現代人の虚実を暴き出す、書き下ろし百物語、大好評シリーズ第2弾。

4.『瞽女の啼く家』

 

今回ご紹介した中では一番『ぼっけえ、きょうてえ』に雰囲気が近いと思います。

岡山を舞台にした、ジメジメで、ドロドロで、陰鬱で、でもそこが魅力的な怪奇幻想小説。

三人の盲目の女性が住む屋敷を舞台にしたお話なのですが、怖いより気持ち悪い、という感じの湿った空気感が最高。

完全に岩井さんの得意分野のヤツです。『ぼっけえ、きょうてえ』がお好きであればぜひ本作も気に入っていただけるでしょう。

瞽女の啼く家 (集英社文庫)

明治の岡山、瞽女屋敷の女達。光を失った分だけ、何らかの力が与えられていた。庄屋の娘すわ子様を頭に、三味線を弾き歌をうたい按摩をし、生活している。

5.『噓と人形』

 

岩井さん自身をパロディ(?)した長編。

テレビで作家・岩井志麻子を見るたびに、亡くなった姉と似たものを感じる妹。

そんな姉はネットでカルト的な人気のあった芸術家だったが、首を切断され、ヒョウのぬいぐるみにその首にくるまれて死んだーー。

なにが嘘でどこまでが本当なのかわからなくなってくるタイプのイヤミス。これぞ岩井さんの「狂気」でしょう。ある意味ホラーです。

正直言うと「初めての岩井作品」には向かないです。でも、他の作品を読んで岩井志麻子という人物に少しでも興味が湧いたなら、ぜひ読んでみてほしいです。

 

ちなみに表紙の絵は岩井志麻子さんご本人

え?と思われた方は「岩井志麻子 豹」で検索してみてください。爆笑します(この作品を読んでから見ると、狂気を感じます)。

噓と人形

テレビで岩井志麻子を見るたび、私は姉である本間切美を思い出す。生前、姉は芸術家になりたかった。ネットではカルト的な人気があった姉だが、芸術家としては凡庸で素人目でも稚拙とわかる作品は、見る者を不快にさせ不気味で狂気に満ちあふれていた。

おわりに

『ぼっけえ、きょうてえ』を面白いと思っていただけた方はぜひ他の作品も……。

『ぼっけえ、きょうてえ』を面白いと思わなかったとしても、また違った面白さがあるのでぜひ他の作品も読んでみて……(ノω`*)

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anpo39

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