そして誰も・・市川憂人『ジェリーフィッシュは凍らない』は必読のミステリでした

今回は先日2016/10/11に発売された新刊、第26回鮎川哲也賞受賞作である市川憂人さんの『ジェリーフィッシュは凍らない』の感想やあらすじなどをご紹介させていただきます。

 

はい、まずこの帯をみてください。

 

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21世紀の『そして誰もいなくなった』登場!

 

 

わあああああ!

この帯を目にして、一体どうやって読まずに居られるでしょうか。

無理です。

これは読まざるをえません。

単行本なので2000円くらいしましたけど、文庫本まで待てません。

 

案の定めちゃくちゃ面白かったので、早速ご紹介させていただきましょう(ノ●´∪`)ノ

 

『そして誰もいなくなった』のオマージュ・影響を受けた小説7選

2015.05.05

市川憂人『ジェリーフィッシュは凍らない』

 

今作の舞台となるのは、特殊な技術を用いた小型飛行船「ジェリーフィッシュ」。

その技術開発メンバー6人が自らジェリーフィッシュに乗り込み、長距離飛行の最終試験を行っていました。

順調に進んでいると思われたその飛行中、

地表200メートルの空の下という完全なる閉鎖状況の中で、

一人のメンバーが死体で発見されます。

 

さらにそんな状況の中、自動航行システムが暴走。

制御の利かなくなったジェリーフィッシュは、岩壁に囲まれた雪山へと不時着し動かなくなってしまいました。

つまり、

小型飛行船ジェリーフィッシュは、彼らを乗せたまま完全な「雪の牢獄」へと変貌を遂げてしまったのです。

そして、次なる惨劇が・・・。

そして誰もいなくなった。

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アガサ・クリスティの作品の中に、『そして誰もいなくなった』という傑作があります。

ミステリー小説がお好きな方ならほぼ全員が読んでいるであろう歴史的名作で、「孤島」「館」「見立て殺人」などを盛り込んだ本格ミステリ好きには最高の一作です。

新本格ブームの火付け役、綾辻行人さんの『十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)』も、この『そして誰もいなくなった』を意識して書かれた作品として有名ですね。

私自身、クリスティの『そして誰もいなくなった』は本当の本当に大好きな作品なのです。

 

そして今回ご紹介の『ジェリーフィッシュは凍らない』は、帯にも書いてある通りその『そして誰もいなくなった』を思わせる素晴らしきミステリー小説でした!

こういうのを待ってたんですよおおお!(●>ω<)という感じです。

そして単にオマージュしたというだけでなく、その構成もお見事でした。

一方、地上では・・・

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今作では、「ジェリーフィッシュ内での出来事」の章と「ジェリーフィッシュでの惨劇が全て終わった後の刑事たちの捜査」の章が交互に展開されていく形式をとります。

ジェリーフィッシュでの血も凍るような惨劇。そしてその事件を追う刑事たちが次第に明らかにしていく真実。

この構成は最高ですね。まったく読む手を休ませてくれません。

また、事件を捜査するマリアと九条漣のキャラクターが良いのもポイント。

渋いオジさん刑事などではなく、どこか愛着のある彼女たちのキャラクターのおかげで、このような惨劇も楽しく読ませていただきました。これもかなり嬉しいところでしたね。

次々に浮かび上がる謎に読む手が止まらない!

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さて、話は戻りますが『そして誰もいなくなった』がどのようなお話かご存知でしょうか。

簡単に説明しますと、

「孤島に建つ館に集まった人々が次々に殺されていき、最終的に全員が死んで誰もいなくなってしまった」というお話です。

今作『ジェリーフィッシュは凍らない』は「21世紀の『そして誰もいなくなった』」と言われる通り、この特徴をしっかり引き継いでいます。

そうです。

御察しの通り、

雪に閉ざされ完全に孤立した「ジェリーフィッシュ」の中で、搭乗していた全6名が全員死体となって発見されるのです。

最高ですよね、このパターン。

そうなると

・犯人は死んだ6名の中にいたのか?

・それとも「ジェリーフィッシュ」の中に誰か潜んでいたのか?

・それとも外部からの侵入者か?

・だとしたら、この雪山の中をどうやって?

と様々な疑問が一気に浮かび上がってきて、それはもう最高にワクワクさせてくれます。

面白くないわけがありません。

そしてあのトリック、まさかの真相がお見事なのは言うまでもありません。最後まできっちり楽しませていただいたことにただただ感謝です。

おわりに

というわけで、今回は市川憂人さんの『ジェリーフィッシュは凍らない』を簡単にご紹介させていただきました。

正直まだたくさん言いたいことがあるのですが、少しでもネタバレしないように我慢しております。これがミステリ小説をご紹介させて頂く上での辛いところです(´д`、)

「アガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』が好き」

「綾辻行人さんの『十角館の殺人』が好き」

「閉鎖空間での殺人、クローズドサークルものが好き」

という方はぜひ読んでみていただけたらと思います(●>ω<)っ

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anpo39

年間300冊くらい読書する人です。主に小説全般、特にミステリー小説が大大大好きです。休日は引きこもって本ばっかり読んでいるので、人との交流があまりありません。仲良くしていただけたら嬉しいです(*≧д≦)