【犯罪】フェルディナント・フォン・シーラッハのおすすめ小説を読むべし

タイトルが著者さんの名前でほとんど埋まってしまった。。

さて今回は、ドイツの作家フェルディナント・フォン・シーラッハさんの小説をおすすめさせていただきます。

初めてこの作家さんの作品を読んだのは『犯罪』という短編小説だったのですが、それが見事でして。

今まで読んだことのないような作風と言いますか、読後感と言いますか、とにかく新鮮な作品で面白かったんですよね。それで翻訳されてる著者の作品を全部読んでみました。

今回はその中から3作品をピックアップです!どうぞご参考にしてください(●゚∀゚)ノ

 

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1.『犯罪』

 

2012年の本屋大賞で「翻訳小説部門」の第1位となった名作。私が著者を知ったキッカケの作品です。

刑事弁護士の「私」が、実際に出会った犯罪を元に淡々と語っていくミステリ短篇集。普通のミステリとはまたちょっと違います。

いわゆる「犯人は誰なのか?」のような推理小説ではなく、犯罪者の人生を描いた「犯罪」小説なのです。

トリックに驚かされるとか、強烈な伏線回収とか、衝撃のどんでん返しとか、そんなのどうでも良いのです。ただ「犯罪」が語られるのです。

なぜ犯罪を起こしてしまったか、その人物が「犯罪者」となってしまう過程が綴られていくわけですがね。もうそれだけで大白いんですよ。このタイプの作品にはなかなか出会えません。

どれも短篇となっていて読みやすいですし、「犯罪」という同じテーマながら物語によって様々な読後感が味わえます。そして考えさせられます。

はたして、「罪」というものは全て「悪」なのでしょうか( ´ー`)

高名な刑事事件専門の弁護士である著者が現実の事件に材を得て、異様な罪を犯した人間たちの哀しさ、愛おしさを鮮やかに描き上げた珠玉の連作短篇集。

2『罪悪』

 

前作『犯罪』に続く15編からなる短篇集。『犯罪』と同じく、刑事弁護士の「私」が事件を語っていきます。

同じく淡々とした語り口であり、翻訳小説の類でもかなり読みやすいほうでしょう。ほとんどの物語が20ページ以内に収まっています。

犯罪がただ語られていくだけなのに、なんでこんなに面白いんですかねえ!

一編一編が無駄なくテンポよく、捻りの効いたストーリーでピリッとした読後感が残ります。

前作『犯罪』と同様、このタイプの作品はなかなか出会えないです。ぜひ一度お手に取ってみては。

ふるさと祭りで突発した、ブラスバンドの男たちによる集団暴行事件。秘密結社にかぶれる男子寄宿学校生らによる、“生け贄”の生徒へのいじめが引き起こした悲劇。

3.『コリーニ事件』

 

フェルディナント・フォン・シーラッハさん初の長編。

67歳のイタリア人コリーニが、老人実業家を殺害した。この事件を担当することになった弁護士ライネンだったが、調べてみるとその被害者はライネンの昔の親友の祖父だった。

しかも、コリーニは殺人を犯したことは認めているにもかかわらず、動機を一切話そうとしないのです。

一体なにが彼をそうさせるのか。その真相は。

一応「法廷ミステリ」というジャンルなのですが、一般的なミステリ小説とはやはり違います。「犯罪者」に重点を置いた描き方が素晴らしいのです。そして真相の衝撃も。

短編と同じく長編になっても淡々とした語り口調は健在しており、これもまた著者の作品の魅力の一つでしょう。実にクセになります。

2001年5月、ベルリン。67歳のイタリア人、コリーニが殺人容疑で逮捕された。被害者は大金持ちの実業家で、新米弁護士のライネンは気軽に国選弁護人を買ってでてしまう。

おわりに

というわけで、シーラッハさんのおすすめ作品のご紹介でした。

とにもかくにも『犯罪 (創元推理文庫)』ですね。まずはこれを読んでみていただきたいです。

「犯罪が語られるだけ」という珍しい作品なので好みが分かれてしまうかもしれませんが、一度は読んでみる価値があると思います。ほんとに。

シーラッハさんの事を知らなかった方にも、少しでも興味を持っていただけたらとても嬉しいです。

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それでは良い読書ライフを〜(*´∀`*)ノ

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