『縁見屋の娘』『クルス機関』第15回このミス大賞「優秀賞」を一挙紹介!

第15回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞『縁見屋の娘』『県警外事課 クルス機関』が発売しましたねー!

本屋さんでもババーンと並べられていました。

今年1月に大賞作品の『がん消滅の罠 完全寛解の謎』をご紹介させていただきましたが、今回は「優秀賞」の2作品。

惜しくも大賞とはならかったとはいえ、どちらも非常に面白く読ませていただきました。

ぜひご参加にしていただければ幸いです(* >ω<)

 

第15回このミス大賞『がん消滅の罠 完全寛解の謎』発売!驚愕の医学トリックをぜひその目に

2017.01.18

『縁見屋の娘』

ーー縁見屋の娘は祟りつきや。 せやさかい、二十六の年に死ぬ。確か、志麻はんのお母はんも……ーー

P.10より

舞台となるのは江戸・天明年間の京都。

主人公はとなるのは、そんな京都で職業案内所みたいな事をしている〈縁見屋〉の娘・お輪。

縁見屋では先祖代々〈二十六の年に死ぬ〉という祟りのようなものがあり、なぜか男の子も生まれません。

わたしも二十六の年で死んでしまうのか……。

そんな思いに馳せられていたある日、縁見屋に「帰燕」と名乗る修行者が訪れます。

謎めいた帰燕にどこか惹かれるものを感じたお輪は、あることをきっかけに縁見屋にまつわる「祟り」を探っていくことになります。

果たして、二十六の年に死ぬという縁見屋の過去には、一体なにがあったのでしょうか。

ミステリー小説ではない?!

読ませていただいた感想としましては、一般的な、いわゆるミステリー小説(殺人が起きて、犯人はお前だ!みたいな)とは違いました。

確かに「なぜ縁見屋の娘は二十六の年に死ぬのか?」という謎はあるので、ミステリとも言えなくないですけど、いうなれば「時代小説&伝奇ファンタジー小説」という感じでしょうか。

そういう意味では、純粋にとっても面白かったです!

だって気になるじゃないですか。縁見屋の過去には一体なにがあったのか!って。その謎に引っ張られて最後までぐいぐい読まされてしまいましたよ。

江戸時代の京都を舞台とした雰囲気が好き(完全な個人的)っていうのもありますし、修行僧・帰燕とお輪の「この二人はどうなっちゃうの?!」というドキドキ感も良いです。

祟りとかお祓いとかの話ではあるんですけど、おどろおどろしさを感じさせずにスラスラ読めるのも魅力。

文章が読みやすいっていうのありますが、単純に物語への引き込み方もお上手だなあ、という印象でした。

ミステリー小説を読もう!として読むと「あれ?」ってなってしまいますけど、時代物ファンタジー小説としてはとても面白い物語でした。

久しぶりにこのような作品を読んだような気がします。ありがとうございました!

 

『クルス機関』

 

ハードボイルド&スパイ小説です。

私は最初に『 縁見屋の娘』を読んだために温度差の違いに戸惑いました。

《クルス機関》なんて呼ばれる、神奈川県警外事課の来栖惟臣(くるすこれおみ)が主人公。

彼は北の工作員が大規模テロを計画しているという情報を得たため、その対策に奮闘していきます。

その一方、コードネーム《光明》の手によって、北の関係者と思わしき人々が次々と暗殺されていく、の、ですが。

うーんあらすじを言うとなんでもネタバレになってしまう感じがして難しい。

絶妙なリアリティのスパイ小説!

スパイ小説って海外モノはたくさん読んだことがあるんですけど、日本を舞台にこのようなスパイ小説を魅せてくれるっていうのがまず新鮮でした。

『縁見屋の娘』と比べて内容も重々しいですし、リアリティがあります。

でもリアリティがありすぎると物語が固くなってしまうというか、私あんまり好みではないんですよ。

その点、『クルス機関』はナイスでした。

物語の途中でとある女子高生が登場するんですけど、そこに「小説感」を感じさせてくれたんです。リアルなんだけどリアルすぎない、この絶妙な感じが最高なんですよ。

ただのお堅いスパイ小説より、このような小説らしいキャラクターが登場する方が私は好きです。

しーかーも!

終盤には物語が二転三転とグルグルしてきまして、ミステリー小説らしい驚きと展開を味わえることになるんですねえ!

やっぱりこのタイプの展開は大好きですわー(´∀`*)

おわりに

という感じで、全くタイプの異なる2作品が優秀賞となりました。

なので、どっちの方が面白い!というのはなく、それぞれのジャンルの面白さがありましたね〜。

ぜひご参考にしていただければ幸いです。2作品一気読みすると満足感が半端ないですよ!笑

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4 件のコメント

  • anpo39さんこんにちは!
    どちらもちょうど読んでみたいと思っていたところでした(^^)
    2冊一気に読む時って、読む順番で印象も大きく変わるから不思議ですよね。あとから別々で再読すると、また違った一面が見えてきたりして、つくづく本って面白いなぁと思います。
    今回は仕事で疲れ気味なので、縁見屋からの方がいいのかなーと思ったりしました☆
    これからもブログ楽しみにしています!

    • 30osさんこんにちは〜!
      やっぱりこのミス大賞「優秀賞」は気になっちゃいますよね(´∀`*)
      そうそう、本当に読む順番って大事ですねー。特に今回の2冊はタイプも全然違いますし。
      確かにお疲れなら縁見屋の方が読みやすいと思います。私も疲れ気味だったので縁見屋から読みました 笑。
      ありがとうございます!頑張ります〜(* >ω<)

  • ようやく昨日大賞を読みました。
    医療ミステリは初めてだったのですが、とても楽しめました。
    巻末の選評を読んでいて「縁見屋」は気になっており、凄い良いタイミングです!
    ほんと頼りにしてますので、これからも更新宜しくお願いします(笑)

    • おおそれはナイスタイミングです!「縁見屋」はなんか雰囲気からして良いですもんね〜。
      私も「縁見屋」目的で本屋さんに行って、結局二冊買った次第です。
      ミステリー小説!って感じではないですが、時代小説&伝奇ファンタジー小説、みたいな感じでとても面白い物語でしたよ(´∀`*)
      あ、ありがとうございます!とても嬉しいです!更新しちゃいますよー!

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    anpo39

    年間300冊くらい読書する人です。主に小説全般、特にミステリー小説が大大大好きです。休日は引きこもって本ばっかり読んでいるので、人との交流があまりありません。仲良くしていただけたら嬉しいです(*≧д≦)