「ショーベリ警視シリーズ」は北欧ミステリの中でも屈指の面白さです-『お菓子の家』

カーリン・イェルハルドセンさんの《ショーベリ警視シリーズ》をおすすめしたい!というわけで簡単にご紹介させてください。

カーリン・イェルハルドセンさんはスウェーデンの推理作家さん。

代表作として、ハンマルビー署の「コニー・ショーベリ警視」を主人公とした、通称《ショーベリ警視シリーズ》というシリーズがあります。

その《ショーベリ警視シリーズ》がとっても面白いのです!!

なぜこんなに面白いかというと、単なるミステリー小説にあらず「人間ドラマ」としても面白いからでしょうね。

海外ミステリがお好きな方はもちろん、北欧ミステリをあまり読んだ事がない方にも非常にオススメしたいシリーズです。

ぜひぜひ読んでみてほしいなあ(*´ω`)

 

・他のオススメ北欧ミステリはこちら

➡︎【湿地】北欧ミステリの名作『エーレンデュル警部シリーズ』のススメ【緑衣の女】

➡︎【黄昏に眠る秋】ヨハン・テオリン『エーランド島四部作』をおすすめしよう!

1.『お菓子の家』

 

ショーベリ警視シリーズ第一弾。

なんとも可愛らしいタイトルですが、内容は重くて陰惨なミステリー。テーマは「いじめ」ですもん。テンションが下がります。

長い入院生活を終え、老婦人が帰宅するとそこには見知らぬ男の死体があった。なぜ、身に覚えのない男がココで死んでいるのか。

警察は捜査を始めるも、さらなる犠牲者が……。

スウェーデン警察小説”らしい”独特の雰囲気が好き。陰湿で暗くなりがちな、でも引き込まれる内容で淡々と物語は進んでいき、終盤にはビシッとミステリー小説らしい展開を決めてくれます。

完全に油断していたというのもありますが、いやあ、見事な騙しでございました。

もちろんラストだけでなく、警察が犯人を追い詰めていく過程もちゃんと面白いですからね。「人間」もしっかり描かれているので、シリーズを読んでいきたいという気持ちにもさせてくれます。

スウェーデン警察小説ってどんな感じなのだろう?、という方。とりあえずこの作品をどうぞ。

お菓子の家 (創元推理文庫)

数週間の入院生活を終えた老婦人が自宅で見つけたのは、見知らぬ男の死体だった。その頃殺人者は、高揚した気分で自らの行為を思い返していた。

2.『パパ、ママ、あたし』

 

ショーベリ警視シリーズ第二弾。前作『お菓子の家』から順番に読みましょう。

公園に取り残された赤ん坊、ひき逃げされた女性、フェリー船内で発見された少女の死体、そして家に一人残された女の子。

それぞれ関係のないように思える出来事が次第に収束していき最後には……というミステリ小説ではお馴染みの展開ですが、構成がとてもお上手ですね。めっちゃ面白いです。重ためな内容なのでテンションは下がりますが、これが「北欧ミステリー」の醍醐味。

ミステリというか一つの作品として面白い。一作目『お菓子の家』も面白かったけど、「完成度の高さ」的なもので言えばこちらの方が上かも。

とりあえずこれを読んでしまったら三作目を手に取らずにはいられないでしょう。

パパ、ママ、あたし (創元推理文庫)

ハンマルビー署の刑事ペトラは、公園で凍えきった赤ん坊を発見した。近くにはひき逃げの被害にあったらしい、母親と思われる女性の死体が。

3.『子守唄』

 

シリーズ第三弾。

ショーベリ警視シリーズは当初三部作の予定で書かれていたため、今作が一応、三部作としての最終巻となります。とりあえず、これで一区切りというわけです。

高級アパートに住む夫人と二人の幼い子供が喉を切り裂かれて死んでいた、という残忍な事件の始まり。

調べによると殺された夫人は夫と別居中で、援助もなしに一人で子供二人を育てていたという。そもそも、なぜ彼女はこんな高級アパートに住む事ができたのか。

調べを進めるうちに、ある男性の存在が浮かび上がるーー。

子供が犠牲になる切なくて悲しいミステリーですが、物語への引き込まれ方は前作以上。シリーズを追うごとに面白くなっている気がします。恐ろしい。

三部作の予定だったというだけあって「この作品のために前の二作があった」という物語ですね。全てが繋がるような構成がお上手です。間違っても一番最初に読んではいけません。

一作目から間を空けず、続けて一気に読んでしまうのがベストでしょう(私が初めて読んだ時はまだ『お菓子の家』しか翻訳されておらず、一気読みできないのが苦しかった……)。

子守唄 (創元推理文庫)

眠るようにベッドに横たわる母と二人の幼い子ども。だが喉の傷と大量の血が、彼らが殺されたことを物語っていた。

おわりに

面白いシリーズ作品に出会えた時ってやっぱり嬉しいですよね〜。ショーベリ警視シリーズの続きも早く翻訳して欲しいです!!(日本ではまだこの三作品しか翻訳されておらず。。)

見慣れないシリーズってなかなか手を出しづらいかと思いますが、ちょっとでも気になっていただけたなら一作目『お菓子の家 (創元推理文庫)』を試しに読んでみてくださいな。

「これがスウェーデンの警察小説か!!」という衝撃を受けてみてください。

他の北欧ミステリでは、『エーレンデュル警部シリーズ』や『エーランド島四部作』などが非常にオススメですので、下の参考にしてくださいな。

【黄昏に眠る秋】ヨハン・テオリン『エーランド島四部作』をおすすめしよう!
【湿地】北欧ミステリの名作『エーレンデュル警部シリーズ』のススメ【緑衣の女】

それでは、良い読書ライフを!(=゚ω゚)ノ

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