奇術の天才。泡坂妻夫さんのおすすめミステリー小説5選

今回、泡坂妻夫(あわさか つまお)さんのおすすめミステリー小説を選ぶのがとても大変でした。

面白い作品がありすぎてなかなか5つに絞れないのです。

それでも頑張って「とにかくまず読んでおきたい」と思える作品を5つに絞りましたが、この中のどれかでも「面白い!」と思えた方はぜひここに紹介している作品以外にも読んでみてください。

そして一応言っておきますと、今回選ばせていただいた作品は、ミステリー小説が好きなら絶対読んでいただきたいものばかりです。それくらい面白いんですよ〜。

ぜひ「泡坂妻夫さんならではの特別な面白さ」を味わってみてくださいな(∩∀`*)

 

1.『乱れからくり』

 

タイトル通り、あらゆる「からくり」を駆使した名作ミステリー。

主人公たちがとある人物を尾行していたら、隕石が落ちてきてその人物が死亡。それを皮切りに奇妙な連続殺人が始まります。

隕石に当たって死亡だって?バカバカしい!なんて思わないでください。実に本格的なミステリー作品なのです。

本当に見事なトリック、いえ、「からくり」ですね。最後までからくりに翻弄されまくりです。

このからくりがカチッとはまっていく感じがね、気持ちいいし楽しいんですよ。「うまいなあ」と思わず声に出てしまいます。

馬割一族が経営する玩具会社の製作部長馬割朋浩は、旅行に出発する直前、隕石に当たり急死した。その葬儀も終わらぬうち、今度は彼の愛児が睡眠薬を誤飲し、死亡した。

2.『しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術』

 

ちょっと内容は書けないんですけど、読書が好きなら絶対読んでおきましょう。

「うわああああああ!」ってなります。

この衝撃は長い読書人生の中でも相当なものでした。

何がすごいの?と気になるとは思うでしょうが、絶対調べてはいけません。予備知識ゼロの状態で読みましょう。

内容はいたって普通のストーリーで「何が面白いんだ?」という感じですが、最後で明らかになる仕掛けに仰天します。

こんな本に出会えちゃうから読書はやめられません。

二代目教祖の継承問題で揺れる巨大な宗教団体“惟霊講会”。超能力を見込まれて信者の失踪事件を追うヨギガンジーは、布教のための小冊子「しあわせの書」に出会った。

3.『11枚のとらんぷ』

 

とある奇術ショーで登場するはずだった女性が自宅で死んでいた。死体の周りには奇妙な品物が。

この作品では「11枚のとらんぷ」という短編作品がこの物語の中に登場する、いわゆる作中作の形式をとっています。

つまりこの『11枚のとらんぷ』という作品の中に「11枚のとらんぷ」という短編作品が登場するのですが、この「11枚のとらんぷ」が事件に大きく関わってくるのです。

しかもその短編だけでも面白いし、それが見事に長編へと繋がっていくのでワクワク。

泡坂妻夫さんらしい仕掛けが実に楽しいミステリーで、散りばめられた伏線が回収されていく時は「おおお!」と声に出そうになります。

真敷市立公民館で開かれた奇術ショウ。“袋の中の美女”という演目の直前、袋から出てくるはずの水田志摩子が、姿を消した。「私の人生でも最も大切なドラマが起こりかかっている」という言葉を遺して―。

4.『亜愛一郎の狼狽』

 

亜愛一郎シリーズの一作目。

青年カメラマン・亜愛一郎(あ あいいちろう)を探偵役とした作品集です。

まずミステリーとして面白い。短い物語の中に伏線にも伏線を忍ばせ、一つ一つのトリックにもひねりがあります。

そして何より亜愛一郎のキャラクターが魅力的です。顔はカッコイイのに推理以外のことはまるでダメ。今でいう「残念なイケメン」というやつですね。

彼のキャラクターのおかげで、人が死ぬ事件でも陰鬱な雰囲気にならず楽しく読めてしまう(●´ω`●)

ユニークなキャラクターの探偵、亜愛一郎とともにその飄々とした姿を現わした著者の、会心の笑みが聞こえてきそうな、秀作揃いの作品集。

5.『煙の殺意』

 

8編からなる名作短編集。

短い物語だからこそのキレの良さで、ストンと綺麗なオチを見せてくれる「短編」ならではの良さをバッチリ味わえますね。

同じようなパターンのものもなく、それぞれのお話にそれぞれ別の面白さがあって毎回違った驚きが楽しめるのも良いです。

表題作「煙の殺意」も良いし「椛山訪雪図」もたまらない美しさ。「閏の花嫁」もドキッとする感じも良いし「歯と胴」も好み何ですよねえ。

ああ、全部面白い(●´∀`●)

出所して間もない手許不如意のひだるさに、島津亮彦は身なりを繕って花見客さざめく多武の山公園へ。知人に出会い、誘われるまま鍋をつついたその翌日…愛すべき傑作「紳士の園」や、殺人現場に赴いた風変わりな捜査官が織り成す推理の妙「煙の殺意」など八編を収録。

おわりに

というわけで、今回は泡坂妻夫さんの作品を読むならまずこれを!という作品を選ばせていただきました。

もちろんここで紹介させていただいた以外にも面白い作品ばかりですので、これを機に泡坂妻夫さんの作品をいろいろ読んでいただければと思います。

それでは良い読書ライフを!(●´∀`●)ノ

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4 件のコメント

  • 泡坂さんの作品はビックリ度満点で大好きです! キャラクター的には曾我佳城が好きなんですけど、最後の短編「魔術城落成」を通勤電車の中で読んでしまったのは苦い思い出です。

    • いやーわかります。普通のミステリ小説にはない特別な「ビックリ」なんですよね。
      「魔術城落成」を電車の中で!笑。私は一人部屋で読んでいて悲鳴が出ましたけどね(´∀`*)

  • 数多の本格ミステリ作家の中でも特に「作り物の色気」を感じさせる作家という印象です。
    本格ミステリに興味が無ければ、生涯出会う事はないのではないでしょうか。
    「しあわせの書」は正に絶叫系ミステリですね。
    この世で最もアホな天才だと思いました。
    僕ならこのネタを思いついても絶対に自分では書かず、他人に売ります。
    最高ですね。

    • 「作り物の色気」とはまた素晴らしい表現ですね。でも、わかります。
      『しあわせの書』には本当に絶叫しましたもん。今まで味わったことのない特別な衝撃で、ある意味「感動」してしまったんですよね〜。
      他人に売るんですね(笑)私もそうするかな!とまあ、その前に絶対思いつけないですが……(ノω`*)

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