【What?】北山猛邦『先生、大事なものが盗まれました』が斬新で素晴らしい

『先生、大事なものが盗まれました』の感想、あらすじ、面白ポイントなど

 

北山猛邦さんといえば、私の中では《城シリーズ》のイメージが強いです。とくに『『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫)』がとても好き。

あと《少年検閲官シリーズ》も良いよねえ。それに《名探偵音野順の事件簿シリーズ》も、、、と挙げたらキリがないですね。

 

まあそれは置いといて、

2016年4月に発売された北山猛邦さんの新作、『先生、大事なものが盗まれました』が個人的に大ヒットでした!

嬉しいのでちょっとご紹介しちゃいます〜(*´σЗ`)σ

 

特殊な世界観のミステリー

 

まず、この作品は舞台設定が特殊で面白いです。SFファンタジーミステリ小説という感じかな。

今作の舞台となる世界には

「灯台守高校」「御盾高校」「黒印高校」の三つの高校が存在します。

悪事の前になると輝く、という灯台の灯が入ったペンダントが配られる「灯台守高校」。

名探偵を育成する「御盾高校」。

盗みの技術を教える「黒印高校」。

こんな特殊な高校が存在する街を舞台に物語が繰り広げられます。実に北山さんらしい世界観です。

私は「御盾高校」に通ってみたいなあ。でも、超エリート集団の集まりらしい。無理だ(*´v`)

 

Who?Why?How?

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さて物語は、伝説の怪盗「フェレス」が盗みの犯行後にカードを残していくことからはじまります。

そこで「灯台守高校」に入学した雪子が、それぞれ「御盾高校」「黒印高校」に入学した幼馴染と《謎》を解決していくというもの。

さて、この《謎》が今作の見どころであり面白いところ。

 

通常ミステリー小説の基本として、

Who?/フーダニット(犯人は誰なのか?)

How?/ハウダニット(どうやって犯行を行ったか)

why?/ホワイダニット(なぜ犯行に及んだのか)

の3つが挙げられます。

世に出ているミステリー小説のほとんどが、この3つのどれかをメインに組み立てられています。

 

しかし、今作はそのどれでもなく

 

what?/何が盗まれたか?

 

を謎としたミステリー作品なのです。

 

「誰が(Who?)」でも「なぜ(Why?)」でも「どうやって(How?)」でもない。

「何が(what?)」なのです。

 

何かが盗まれているのに、何が盗まれたのかわからないのです。

その《謎》を、雪子たちが追うわけです。

 

なんという斬新なテーマでしょう!こんなの読んでみたくなるに決まっているでないですか!(*´Å`*)

案の定この設定が実に面白い。

「何が盗まれたかわからない、ってどういうこと?」と思うかもしれませんが、これがうまい具合に物語に溶け込んでいるんですよね〜。素晴らしい(*ノ∀`*)

 

続編もある!?

ライトで読みやすい文章、変則的な世界観の中でもしっかりミステリーしている今作。

どうやら新シリーズ1作目のようなので、きっと続編が出てくれることでしょう。今から非常に楽しみです。

また好きなシリーズ作品が増えてしまいましたよ。ありがとうございます!北山さん!(*´ω`*)

 

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anpo39

年間300冊くらい読書する人です。主に小説全般、特にミステリー小説が大大大好きです。休日は引きこもって本ばっかり読んでいるので、人との交流があまりありません。仲良くしていただけたら嬉しいです(*≧д≦)