【朱川湊人】「わくらば」シリーズを読んでノスタルジックな雰囲気を

懐かしさを感じさせる朱川湊人さんの「わくらば」シリーズ

 

朱川 湊人さんの作品は、昭和30年代あたりの下町を舞台とした「ノスタルジックホラー」なものが多いです。

昭和、そして下町という独特の雰囲気と、ホラーの組み合わせが本当に見事なんですよね。

ホラーといっても「最初っから最後まで怖い!」というのではなく、どこか温かみのある物語になっています。

うーん!口では説明しずらいんですが、朱川湊人さんの作品でしか味わえない余韻があるんです。これを味わってほしいのです!(≧m≦)

 

過去を見る姉と、その妹の物語「わくらば」シリーズのあらすじ

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人や場所の「過去」を見ることができる姉・上条 鈴音(かみじょう りんね)。

この能力によって、様々な事件に巻き込まれたり警察に協力したりします。

容姿も非常に美しく、すごい能力を持っていたものの体は弱く、27歳という若さで亡くなってしまう。

そしてこの作品は、そんな姉と共に過ごしてきた日々を、妹・上条 和歌子(かみじょう わかこ)の数十年後の視点で書かれています。

今現在の話ではなく、過去にあった出来事として語られるこの構成がなんとも切なく心に残るのですよね(゚´ω`゚)

 

作品紹介

1.わくらば日記

記念すべきシリーズ一作目です。

昭和30年代の雰囲気がなんとも懐かしく、細かい描写のおかげもあってまるで昭和にタイムスリップしたような感覚に陥りました。

連作短編集でとても読みやすく、数十年後の妹の「日記」風の形式で書かれている構成が独特の世界観を醸し出しています。

当初わたしは、姉の不思議な能力で事件を解決していく「ミステリー小説」だと思って読み始めました。

ですが、読んでみると決してただのミステリー小説ではないことがわかります。

あくまでメインは「姉と妹の物語」であり、ミステリーはほんの味付け程度。だからこそ良いのです。

ミステリ度が強すぎず、その分、昭和の雰囲気と二人の姉妹がしっかり描かれているからこそこの作品が大好きなのです。

姉さまは、抜けるように色が白く病弱で、私とは似ても似つかぬほど美しい人でしたが、私たちは、それは仲の良い姉妹でした。ただ、姉さまには普通の人とは違う力があったのです。

2.『わくらば追慕抄』

前作の温かい雰囲気と優しさはそのままに、より物語の幅と深みが感じられます。

さらにここで、同じ能力をもつ「薔薇姫」というキャラクターが登場しシリーズを大きく動かそうとします。

人の役に立つために能力を使っている姉に対し、薔薇姫はその能力を悪用しているのです。

ですが、この巻では「薔薇姫」の謎や姉との関係が詳しく明かされません。

ということは〈わらくばシリーズ〉はまだまだ続くってことですよね?朱川さん?

この先の展開が気になりすぎてどうにかなりそうなので、続編をお待ちしております!早く読みたいです!ヽ(=´Д`=)ノ

人や物の「記憶」を読み取れる不思議な力をもった姉・鈴音と、お転婆で姉想いの妹・ワッコ。固い絆で結ばれた2人の前に現れた謎の女は、鈴音と同じ力を悪用して他人の過去を暴き立てていた。

おわりに

この「わくらば」シリーズは他のミステリー小説とはまた別の、独特な雰囲気と読後感を味わうことができます。

懐かしい昭和の雰囲気と共に、愛らしい姉妹の物語を堪能していただければ幸いです。

それでは、最後までありがとうございました。

良い読書ライフを(=゚ω゚)ノ

 

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